人の印象において大きく影響する髪の毛。
好きな髪型にしたりセットを楽しんでいる方もいる一方で、フケやベタつき、抜け毛や薄毛など髪のお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
(出典:photo AC)
頭皮の環境は季節や年齢によっても変わってくるため、日々のメンテナンスが重要です。毎日のシャンプーの仕方やヘアアイテムにこだわるだけでも、頭皮や髪の毛の状態が変わることもあります。
この記事を読んで、ぜひご自身の頭皮をよりすこやかに保ち、清潔で綺麗な髪の毛を手に入れてください。
目次
お悩み別注意ポイント
頭皮や髪の毛のお悩み別は多種多様。
頭皮のトラブルの原因を知って、対策しましょう。
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フケ:熱すぎるお湯は避けて乾燥対策を
フケが髪の毛や肩についていると、清潔感がなく見えて残念な印象になってしまいますね。
パラパラとしたフケは古い細胞が乾燥して剥がれ落ちたもので、乾燥対策が重要。
シャワーのお湯の温度が高すぎると乾燥の原因になるため、お湯の温度は36〜38℃程度にしましょう。また、保湿成分の入ったシャンプーやトリートメントもおすすめです。
ベタつき:気になるならシャンプー選びが大事
頭皮が皮脂でベタついていると気になって頭を何度も洗いたくなってしまうかもしれませんが、実はシャンプーの回数が多かったり洗浄力が強すぎると、髪の油分が奪われてかえって余分な皮脂がたくさん出てしまいます。
「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」が入っているシャンプーは洗浄力が高いため、ベタつきが気になる方は、「ココイルグルグタミン酸」「コカミドプロピルベタイン」などのアミノ酸系の洗浄成分を含むものが良いでしょう。
かゆみ:ストレス対策を
シャンプーのしすぎによって髪が乾燥すると、フケだけでなくかゆみの原因にもなります。
また、ストレスによって自律神経が乱れると頭皮のかゆみの原因となる「ヒスタミン」という物質が過剰に分泌されます。頭皮のかゆみが気になる方は、ストレスが溜まっていませんか。
また、シャンプーのすすぎ残しもかゆみの原因となります。しっかりと洗い流すようにしましょう。
老けて見える白髪:生活習慣から見直しましょう
白髪があるとそれだけで老けた印象になり、新たな白髪を発見したり増えていると自分でもがっかりしてしまうことはありませんか。
加齢により、髪を黒くするメラニンを作るメラノサイトの働きが低下することで白髪が出てきます。だいたい35歳前後で白髪が出始めると言われていますが、遺伝的な要因もあり20代でも白髪のある人もいれば50代でも黒髪の人もいます。
メラノサイトの働きが低下する原因は色々ありますが、栄養不足や睡眠不足、ストレス過多、喫煙など生活習慣が影響していることが多いため、生活習慣を見直すのが良いでしょう。
切れ毛や薄毛:予防したいなら日々の生活習慣から見直しましょう
切れ毛や薄毛も遺伝的な要因があるのですが、男性ホルモンの分泌量が多いと、毛の生え変わるサイクルが早くなり抜け毛が多くなったり、髪が成長しにくくなってしまいます。
やはり白髪と同じく必要な栄養素や睡眠をしっかりとって、ストレスを溜めない生活をしましょう。
AGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症などは病院で治療を受けた方が良いことも多いでしょう。とはいえ薄毛が気になり始めた方も、すでに治療を始めている方も生活習慣や日々のヘアケアを見直して頭皮の環境を悪化させないようにすることはとても重要です。
お悩みに合わせて原因はそれぞれありますが、生活習慣以外にも毎日のヘアケアが正しく行えていないと頭皮環境を悪化させる原因になります。
シャンプーやブラッシング、ドライヤーなど基本的なヘアケアを見直してみましょう。面倒くさいと感じる方も、まずは毎日やっていることをちょっとだけ意識すると思って気軽に始めてみてください。
毎日のケアで変えよう
ブラッシング:まずは汚れを浮かせて
いきなりお風呂に入ってシャンプーするのではなく、お風呂に入る前からケアを始めるのがポイント。
ヘアブラシでほこりやフケを軽く浮かせてその後の予洗いやシャンプーで汚れを落としやすくします。丁寧にブラッシングして絡まった毛をほぐすように梳かしましょう。
おすすめのヘアブラシはこちらの記事でも紹介しています。

予洗い:お湯だけで頭皮と髪を洗う
(出典:photo AC)
シャンプーをつける前に、髪全体を濡らして、お湯だけで頭皮と髪を洗いましょう。しっかりとお湯で洗うことで汚れが落ちシャンプーも泡立ちやすくなります。
水道水の塩素が蓄積することで髪の毛の痛みの原因にもなるため、切れ毛が気になる人は、シャワーヘッドを塩素除去できるものに替えるのもおすすめです。
シャンプー
シャンプーを手に出して泡立ててから、髪や頭皮に馴染ませましょう。爪を立てず指の腹を使って下から上に頭皮を持ち上げるように洗います。
以下の順で洗うと良いでしょう。
・耳上〜つむじ
・首裏〜つむじ
・耳裏
・前髪の生え際〜つむじ
時間をかけてしっかりと洗い流すようにしましょう。理想は3分、シャンプーする時間よりも時間をかけて丁寧にすすいでいきます。
シャンプーに含まれているシリコンは、髪の毛コーティングすることで表面をサラサラにしてくれますが髪を修復する機能ではありません。髪の乾燥が気になる方はシリコンフリーのシャンプーを選ぶと良いでしょう。
また朝にシャンプーすると皮脂膜のない状態で、紫外線を浴びることになってしまいます。紫外線のダメージを避けるには朝シャンは避けるようにしましょう。
トリートメント
トリートメントとリンス、どちらを使ったら良いの?という声もお聞きします。リンスよりトリートメントの方が髪に栄養を与えることができるため、髪にツヤを与えたい方や髪のお悩みがある方はトリートメントを選びましょう。ここではトリートメントの使い方を紹介します。
シャンプーの後しっかりとすすいだら、髪全体を手で包み込むようにして水が滴り落ちないくらいに水分量を抑えます。手のひらに500円玉くらいのトリートメントを出して、両手で広げて手に満遍なく伸ばします。やさしくトリートメントを揉み込むように塗りましょう。ムラなく塗るだけで髪がなめらかになりますが、さらにツヤのある綺麗な髪を目指す方は、粗めの櫛(クシ)で髪を梳かして3〜5分ほど置いて馴染ませましょう。同じトリートメントを使っていても、一手間かけることで指通りが変わるのでぜひ試してみてくださいね。
3〜5分経ったら洗い流します。耳の後ろや襟足、うなじはすすぎ残しやすい部分のため、特に注意しましょう。
シャンプーとトリートメントは、メーカーやブランドによって髪へのアプローチ方法が異なるので、ラインで使用するのもおすすめです。

Be シャンプー
価格:4,070円(税込)
内容量:250ml
アミノ酸系の洗浄成分で頭皮をやさしく洗い上げるまるでスキンケアのようなシャンプー。
シリコンフリー・界面活性剤フリーで無添加にこだわり、ホホバ種子油などの保湿成分を配合。地肌がデリケートな方にもおすすめです。
ご購入はオンラインショップから
https://www.aloha-onlineshop.com/products/detail/172

Be トリートメント
価格:4,070円(税込)
内容量:250ml
オーガニックのホホバ種子油とアルガニアスピノサ核油で髪を保湿しうるおいを保ちます。ダメージのある髪も美容クリームのように包み込みハリやコシのある髪へ。
ご購入はオンラインショップから
https://www.aloha-onlineshop.com/products/detail/173
ドライヤー
濡れた髪はキューティクルが開いてデリケートな状態です。
髪の毛を乾かさずに濡れたままでいると、髪の毛も傷みやすくなり臭いの原因にもなるため、自然乾燥は避けましょう。
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まずはタオルドライで頭皮と髪の水気を切ります。そして、ドライヤーの温風で髪の毛を30cmほど頭から離して乾かしましょう。
温風で80%以上乾いたら、冷風に切り替えて風を当てながら毛先から頭頂部まで徐々にヘアブラシを使って髪を梳かします。立ち上がりが気になる人は、根元を持ち上げるようにして乾かします。
週1回のスペシャルケア
硬くなった頭皮は血行が悪くなり、髪に栄養が行き渡りにくくなり、フケやかゆみ、ベタつきや薄毛の原因になります。どんな髪のお悩みも頭皮環境を整えることが大切。
ぜひ、週に1回のスカルプケアを取り入れてみてください。
ブラッシングしてからシャンプー前の乾いた髪に、専用のスカルプケアアイテムを頭皮に馴染ませてからほぐします。アイテムによって、髪全体につけるものや頭皮に直接スプレーするものもありますので、使い方を確認しましょう。

スージングスカルプオイル
価格:9,680円(税込)
内容量:100mL
SUNDARIのスカルプオイル。ユーカリオイルで頭皮をすこやかに保ち、ココナッツオイルで髪にうるおいとツヤを与えます。爽快で心地よい使いごごち。
ご購入はaloha ~fine & natural~ うめきた店のオンラインショップから
https://www.aloha-onlineshop.com/products/detail/221
バランスの良い食事・ストレス対策して頭皮環境を清潔に
食事やサプリメントで栄養をしっかりとりましょう
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体は特に重要な臓器から栄養を優先して使用します。そのため、栄養が不足していると生命維持に影響がない髪の毛まで栄養が回らないことがあります。
髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質で、ケラチンが合成される際に必要な栄養素が亜鉛です。
タンパク質や亜鉛などの栄養素が不足すると髪が生えにくくなったり、切れ毛や抜け毛が多くなります。
また、糖質と脂質は摂りすぎると皮脂の分泌が過剰になるためバランスの良い食事を心がけましょう。普段の食事で十分摂取できない栄養素については、プロテインやサプリメントの活用がおすすめです。
良質な睡眠を
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寝ている間に分泌される成長ホルモンは、骨や筋肉だけでなく髪の毛の成長にも影響します。成長ホルモンの分泌を促すためには、自律神経を整えて良質な睡眠をとることが大切です。
寝る前のカフェインやアルコールは控えて、スマホやTVも早めに消すようにしましょう。
朝起きたら朝日を浴びることで体内時計を調整してくれます。昼寝は30分まで、日中に軽い運動を取り入れることで夜に眠りやすくなります。
ストレスの少ない生活を
「ストレスで禿げた」とよく聞きませんか。お伝えしたとおり、頭皮の環境を悪化させる原因はストレス以外にもたくさんありますが、ストレスが大きな影響を与えていることは間違いありません。
ストレスになっている原因を取り除き、趣味に夢中になる時間や自分の時間を作ってリフレッシュしましょう。
ストレス発散方法として喫煙習慣のある方やお酒をよく飲む方もいらっしゃるかもしれません。たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させて頭皮の血行を抑制してしまうため、髪の毛に栄養が運ばれにくくなります。過度な飲酒は、肝臓でアルコールを分解する過程でアミノ酸をたくさん消費してしまうため、髪の毛のタンパク質の合成に必要なアミノ酸が不足してしまいます。
特性を理解して上手に付き合いましょう。
いかがでしたか。
頭皮環境をより良い状態にするには、ヘアケアはもちろんですが、生活習慣を整えることも重要です。
ブラッシングや予洗いなどすぐに始められることもたくさんありますので、ぜひ今晩のヘアケアから試してみてくださいね。